お客様に感謝、OBさんに感謝、職人に感謝、家族に感謝

江田 和彦  えだ かずひこ

部署・役職 代表取締役
生年月日 昭和53年10月10日生まれ
血液型 O型
趣味 ウォーキングと読書
住まい 埼玉県加須市
インタビュー
この仕事をするきかっけ もともと建築の仕事をしようと思って大学で建築を学んでいました。
大学を出て、建築関係の会社に就職しました。
初めは後を継ぐとは思っていませんでしたが、徐々に頭の隅では考えるようになっていきました。
当時勤めていた会社が業績不振になって、他の会社と吸収合併されるという話がでました。
50人くらいの会社でしたが、次々に辞めていく人がいて、自分もどうしようかと考えていました。
他の会社からも来ないかという誘いもありました。
サラリーマン時代からいろいろなセミナーに行っていたので、
中小の工務店でもやり方次第ではやっていけるという気持ちもありました。
それと、その会社では営業の仕事をしていたので、
江田建築にも営業的なことを取り入れる必要があるとは思っていたのです。
前の会社はお客さまのフォローもできてなく、20年でだめになりました。
実家の江田建築は35年続いていて、お客さまからの信頼も厚かった。
看板だけじゃない!と思いました。
両親も50半ばを過ぎてきたので助けていこうという気持ちもあり、
親の意思を継ぎ、新しいやり方も取り入れれば、
やっていけるという気持ちになり、後を継ぐことにしました。
この仕事について・・・ サラリーマンのときは営業しかしていなかったので、現場のことはあまりよくわかっていませんでした。
メーカーの時は、現場監督もたまにしか顔を出しませんでしたが
住宅そのものが企画化されているので、それなりに建物はできあがるんです。
注文住宅は、メーカーのように企画化されていないので、
手間のかかることも多く、大変面倒だなという印象もあり、
効率よくできないかなという気持ちもありました。
メーカーの建てる住宅と、一件一件現場ごとに違う注文住宅との違いで、
最初は戸惑いもたくさんありました。
現場の経験もなかったので余計に戸惑っていたこともありました。
今では、注文住宅はお客さま一人ひとりの為につくる家なので、
効率を求めず手間をかけるということがいいのだと思っていますし、
それがおもしろみでもあります。
サラリーマン時代は営業しか経験がありませんでしたが、
今ではその営業の経験も活かせている面もあります。
人とのつながりに感謝 私の仕事は、主にお客さまとのやりとりが中心で、
現場に入ってからも全体のとりまとめをしたり、あちこち回っていることが多いです。
現場は、大工さん二人が中心になってやってくれています。
結構たいへんな仕事もありますし、
安定した収入を求めれば他の会社に行くことも考えられますが、
最初の不安定な時期でも、うちについてきてくれました。
自分の想いに賛同してくれているのだなと思います。
両親がいい職人さんとのお付き合いでこれまでやってきているので、
それは受け継いでいかないといけないと思っています。
また、お客さまに教えられたこともありました。
親に感謝するべきだということを言ってくださったお客さまがいて、
ここまで頑張ってきた親がいるから仕事があるという現状を改めて強く意識しました。
親の意思を継いで、これまでのお客さまを大切にして、
その想いを中心にしてやっていくことの大事さを感じました。
両親のこれまでに築いた信用を大事にしていかないといけない。
親子、職人、スタッフ、すべてにも
「他人がいて自分がなりたっている」ということを考えるのが重要だと思っています。
仕事して自分が成長できること サラリーマンのときは契約が取れないときもあって、給料が月9万円の時もありました。
今の仕事は、自分の意思でやっているので、一生懸命にやっていますし、
挑戦する気持ちが強いので、つらいと思うようなことはありません。
それに、お客さまの喜んだ顔を見るとうれしいです。
ありがとうございましたと感謝の言葉をいただけるときはやっていて良かったと思います。
また、お客さまとご縁がもてることが嬉しいことでもあります。
いろいろな話をきけることも、自分のプラスになり、学ぶことがたくさんあります。
同じ「家」といっても、同じ商品を繰り返しつくるわけではありません。
それぞれみんな違う考えで家づくりをされるので、
それぞれの出来事が全部自分にとってプラスになります。
お客様やご家族を幸せにできたと思うと、
またひとつ自分が成長できたかなという気持ちにもなります。
毎日住むところであり、その人の暮らしを左右するところです。
それを満足してもらえるということは、自分もそれだけのことが提供できたということであり、
それだけ成長できたと感じるのです。
仕事で大切にしていること 仕事で大切にしていること 代替わりしたときには、両親がこれまで築いてきたものを台無しにしてはいけない、お客さまから「印象がかわった」、「対応がかわった」とか思われてはいけない、仕事が減るといったことがあってはいけないというプレッシャーがありました。
そんなときに両親からは、「ひとつひとつコツコツ丁寧にやる」、
「いい職人を確保する」、「満足してもらって、なおかつ儲けを出す。
儲けるだけでは満足はない。
満足してもらっても儲けがなかったら継続できない」、
「二人がやってきたことをそのまま受け継いで欲しい」ということを言われました。
私が営業出身だからといって営業のことばかりを考えていてもいけません。
現場を含めトータルでみていないといけません。
営業、監督、現場の意思の疎通が図れていないと、お客さまの要望をとりいれられません。
私は小さい会社だからこそ、意思疎通ができてやっていけるというメリットがあると思っています。
だからこそ、お客さまとの打ち合わせ、現場での打ち合わせには一番気を使っています。
コミュニケーションを取れる雰囲気づくりをすることで、
職人さんにもやりがいができますし、お客さまの満足度にもつながると思ってやっています。
これからは・・・ 地元でやっていくうえで、人間性での評価を高めていきたいと思っています。
いい家をつくるのは当然として、それだけじゃなく、
人間的に信用できる、人との関わりを大切にしたいと思っています。
「人間的に信用できるし、頼んだら間違いない。その上にいい家を造ってくれる。」
そう思ってもらえるように頑張っていきます。
お客さまに感謝、OBさんに感謝、職人に感謝、家族に感謝。
嫌な人にも感謝できるところはあるのではないかと思って、常に感謝を意識してやっていきます。
親が40年この会社を続けてきました。
自分の代でも同じ40年、永く続けていきます。
自分の息子が自ら継ぎたいと思ってくれるような会社をつくっていきたいと思っています。
それができれていれば、お客さまにも満足して頂けている証だと思います。