仲間を大切にして、丁寧な仕事をする。

江田薫えだかおる

生年月日	昭和24年9月9日生まれ
血液型	B型
趣味	植木、たまに旅行
住まい	埼玉県加須市

インタビュー

大工になって・・・	伯父が地元で工務店をやっていて、中学生の頃手伝いにいっていました。 15歳で中学を卒業して、そこへ住み込みで見習いとして修業をしに行きました。当時は、5年間は無報酬で修行をするのが決まりでした。そして修行が終わると、お礼奉公として2年間働きます。昼間は現場で厳しい親方だけど、夜は親子か兄弟のようなおつきあいをさせてもらっていました。それが終わって22歳で独立をしました。大工になってからは、独立したいと思っていました。独立して一番最初のお客様は、ご近所の方でした。以前にも親方が仕事をさせてもらっていたお宅で、そこのおじいさんが私の仕事ぶりをみて依頼してくれたのです。独立したころは、仕事に夢中でした。とにかく一生懸命やるしかなかったのです。上棟式の前日に間違いが見つかって、必死で直したこともありました。現場で使うための材料を作業場で造りますが、昼間は現場に行っているので、材料をつくるのは夜しか時間がありません。工場で材料を作っていたら、空が明るくなってきて、あれ？と思ったら、すでに朝になっていたということも何度もありました。仕事に夢中になりすぎて、時間が過ぎているのがわからなかったんです。職人だから、能力や技術を向上させないといけません。でも、それを意識することもできず、毎日の仕事で精いっぱいでした。そんな毎日でしたが、楽しい、おもしろいという気持ちの方が多くて、しんどい、つらいと思うことはありませんでした。誰かに使われているわけじゃなく、自分でやっている、自分の仕事だから、という張り合いがありました。それが楽しかったんです。
仕事に対する想い	お客さんに江田建築に頼んでよかったと思ってもらえるような仕事を心がけています。お客さんに気に入ってもらえるよう、信頼、信用してもらえるよう、仕事をコツコツとやっていく。建築（商品）だけじゃなく、人としてのお付き合いを大切にしています。いい職人にも恵まれていて、人間味がしっかりしていることで、商品とともに満足してもらいたいと思っています。今は２代目に代替わりしました。仕事の内容も社長と一緒にＯＢさん訪問など営業をしたり、現場にも一緒に行っています。また、材料の下準備（現場で作れない、機械で作れないものを工場で加工して持っていく）や、残材の片づけをしています。 20代後半の頃に、不動産屋の仕事をしたりと、手を広げて失敗した経験があります。２代目には欲張らず一つ一つの仕事をコツコツときっちりとこなしてもらいたいです。地元のお客さんを大切にしてやっていってほしいなと思っています。
これからは・・・	家が出来上がった時は、本当に達成感があります。でも、人生の達成感はまだこれからです。だからこそ、まだまだ元気で頑張っていかないといけないと思っています。家族が元気で、いい家庭であって、旅行でも行けたらいいなと思っています。